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◆ 雨水の利用
恵みの雨
「恵みの雨」と言う言葉は知っていますが、農業を営んでいるわけでもなく 水源地でもない都会で暮している者にとっては、雨はどちらかと言うと迷惑で うっとうしい存在です。
都会は雨に弱いとも言われ、昨今の異常気象の影響か?東京でもしばしば 熱帯雨林のスコ−ルのような雨が降りますが、降雨量が下水の処理能力を 上回ってしまうと、地下街に雨水が流れ込んだり、地下室が水没して 人命が失われることもありました。
東京都は対策として、巨費投じて(?)氾濫することの多い神田川の川幅を 広げたり、処理しきれなくなった雨水を一時的に溜めておく為の巨大な 下トンネルを建設しました。
私達の多くは雨水を不要な物として捨ててしまっている訳ですが 雨水を下水に放流せずに溜めておき、植木への水やりトイレや洗車に 利用することで水道代の節約が出来るだけでなく、公共事業費の削減や 下水処理時に排出されるCO2の削減にもなるかも知れません。

雨水の手軽な利用方法
庭木への水やりだけに雨水を利用するならとても簡単です。 縦樋にノコギリで斜めに切り込みを入れ、塩ビかプラスチックの薄い板を 差し込んでホ−スを繋ぎ、貯水用のタンクに流し込めば出来上がりです。 【関連記事@】 【関連記事A】
これだけでは使用する時に、ヒシャクが必要になりますが、 タンクの下部に蛇口を付けるか、井戸用の手押しポンプを取り付ければ ちょとしたオブジェにもなりそうです。

縦樋に切込みを入れる雨水が火鉢にたまる

ろ過機能の無い、単純に樋から雨水を取出す商品で金額的に手頃な物は タンクはポリバケツでも十分ですが、ゴミが入るのとボウフラの繁殖を 防ぐ為には蓋が必要で、藻の繁殖防止には黒く塗る必要があります。

雨水利用商品
樋から雨水を取出す装置や貯水用のタンクは、商品として色々なメ−カ−から 販売されていてホームセンターで、簡単に購入できます。


ろ過機能の無い、単純に樋から雨水を取出す商品で金額的に手頃な物は 私が調べた範囲では、クキタの「レインキャッチ」が700円で最も安く タニタの「タニタ パッコンS」が2,080円で、「タニタ パッコン」は5,000円でした。
ろ過機能のある商品も沢山商品化されていますが、性能がよくわからないので ここでは触れないことにします。

レインキャッチレインキャッチを取付けた所

レインキャッチからバケツへ道路から見た所

通常雨水はそれ程汚染されているものではないので使用目的を限定すれば 大げさなろ過は必要ありません。
貯水用のタンクも、スチ−ル製、ステンレス製、オ−ク樽の再利用など色々な 商品が販売されて、金額もさまざまですが、まずは「手軽に」「お金を掛けない」 ことをお勧めします。
トイレや洗濯に利用するにも雨水は適しています。ただし、これらに利用するには ポンプが必要です。
もっと大量に雨水を利用する場合には、コンクリ−ト製の貯水槽も必要かも しれません。我が家でも雨水の利用は検討中ですが、しばらくは 「植物への水やり」とヒ−トアイランド緩和に貢献する為の【「道路への打ち水」】に 使用しようと思います。 雨水も工夫すれば、色々な場面で地球に優しい利用方法がありそうです。

2005年の暮れから風呂の残り湯のトイレへの利用を始めましたが 【関連記事B】 【関連記事C】 2006年の夏からは雨水もトイレに利用し始めました。

【関連記事D】

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