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◆ 風力発電
風力発電の現状
人類は古代から帆で風を受けることにより帆船を走らせることで動力として風力を利用してきました。 オランダでの風車による干拓事業の為の排水や、製粉などの動力源としての風力の活用も有名です。 現代でも欧米ではドイツ、アメリカ、スウェーデン、デンマークを中心に 風力発電が盛んに行われ、自然エネルギ−利用の 中心を担っています。
風力発電の導入量は、1998年の段階では世界第一位の ドイツの2,583メガワットに対し、日本ではわずか38メガワットに過ぎませんでしたが、 2004年には926メガワットに達していて 世界第9位になりました。
日本における太陽電池の2004年までの 累積設置実績は1,140メガワットで日本は依然世界一を維持しています。

釜石広域ウィンドファーム 1基当り1000kwの発電力 (写真提供 藤原さん)
問題点
家庭用の風力発電機も発売されていますが問題点がいくつかあります。
第一の問題点は、風は高度が高くなればなるほど強く吹くことです。 2階建ての住宅の場合、屋根の高さはせいぜい7〜8m程度なので 風力発電機の設置位置も10m前後位になるでしょう。 地上10mと比べて地上50m地点では1.6倍の速度で風が吹いており 計算上発電量は5倍以上になります。 つまり風力発電機は一般の住宅の屋根に設置するより、マンションや オフィスビルに設置しする方が、遥かに効率的なのです。 風力発電機の発する騒音も住宅地ではしばしば問題になっています。
第二の問題点は、家庭で風力発電気を導入した場合の発電量が 少ない上に安定しないところです。
バッテリ−を使用しない為には、太陽光発電と同様に系統連系して 余剰電力を電力会社に売電する必要がありますが、発電量が微量で 不安定なことを理由に、ほとんど系統連系してもらえないようなのです。
販売されているいくつかの風力発電機のカタログを見ても バッテリ−への蓄電を前提にしたものでした。

街で見かけた風力発電
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風力発電は省エネルギ−になるか?
太陽光発電のように風力発電も省エネルギ−になるのでしょうか。 行政や企業による大規模な取り組みでは、風力発電はすでに 「省エネルギ−」に貢献しています。 但し一般の住宅においては今の所、実際の効果を求めるよりも、環境問題に取り組む象徴として 住宅の屋根に風見鶏の代わりに設置してみるのも楽しいとも思うのですが・・・。

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