◆ 石神井台の家[長期優良住宅]

まだ畑や雑木林が残る石神井台の静かな住宅地に建つ住宅の建て替え(住み替え)です。
施主の希望する明るく開放的なすまいを実現するために、リビングに3つ連続する出窓を設けました。 開放性能を高くすることは耐力壁が少なくなることに繋がり、耐震性能が低くなってしまいます。
試行錯誤の末、耐力壁として計画していた筋交いをステンレス製ブレース(コボット)を採用することで 開放性を向上させながら耐震等級3を実現することが出来ました。

建築地:東京都練馬区(2016.3竣工) 構造:木造在来工法  建築面積:59.47u 延床面積:106.85u  
                             
外観 : 敷地は角地。用途地域は第1種低層住居専用地域。
施主の要望は「普通の家ですが、決して平凡でどこにでもある家に住みたい訳ではありません。

打合せの時に施主から提示される参考写真は いつも高級な建売住宅のものばかりでした。
施主の希望を取り入れながら装飾をしすぎずに品のいいデザインに仕上げました。

直接道路には面しない西側の立面も角地の東側に準じたデザインにしました。

「リビングを明るく広々」とするために3つ連続する出窓を設けました。
出窓は床面積に含まれないので 建ぺい率や容積率に余裕がない場合に有効です。

ご主人の希望は高級感と解放感。 奥様の希望は明るい家。
2人共通の希望である耐震性と両立させるため金属ブレースを表すことで対応しています。

明るいだけでなく木の温かみを 感じられるよう心掛け、高級感は材料だけではなく手間のかかる木工事で表現しています。

ダイニングスペースから金属ブレース(コボットシステム) を表した耐力壁越にリビングを見る。

大工さん泣かせだった化粧棚と出窓のカウンター。 おかげさまで一体感のあるLDKとすることができました。

システムキッチンはクリナップ、ラクエラ。 開放感を得るために吊り戸棚は設けませんでした。
リビングやダイニングから手元が見えないように対面カウンターを少し高めにしています。

2Fは和室と主寝室の2室のみ。 天袋のある1間半幅の押入れと4畳の納戸が隣にあります。

主寝室にも北側の壁いっぱいにクローゼット飾り棚を設けています。
切妻の小屋裏空間を利用して船底天井風の折り上げ天井としています。




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