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壁面緑化用の植物の選択 ■植物の選択 壁面緑化を行うには、どの植物で緑化するかの選択も重要です。逆な言い方をすれば、壁面緑化の目的や、 かけられるコストによって、植物の選択も変わってくるのです。 壁前植栽の時は、普通に樹木を植えるだけなので、結果が想像し易いので、説明は省きます。 ここでは「つる植物」について、考えてみたいと思います。 つる植物の場合、大きく分けて「付着性植物」と「巻つる性植物」の選択、 「常緑樹」と「落葉樹」の選択、 「多年草」と「一年草」の選択が必要になるでしょう。
■付着性植物と巻つる性植物
■常緑樹と落葉樹 ( 多年草 )
■ 一年草
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多年草 常緑 | |
ヘデラ(アイビ−) | |
ウコギ科、常緑、つる性低木、付着登攀性植物 原産/ヨ−ロッパ、西アジア、北アフリカ 日向を好むが、真夏の直射日光は苦手。 日影でも育てる事が出来るが、育成状態は悪くなる。 寒さには強く、-5℃以上の場所なら育てられる。 種類は大小500種類以上あり、アイビ−とは愛称で ヘデラが正式名称。 | |
カロライナ ジヤスミン | |
マチン科、常緑、つる性低木 原産/北アメリカ南西部 花期/4〜7月、香りの良い黄色い花を咲かす。 暑さには強く、寒さにも比較的良く耐える。 日当りが良く、排水が良い肥えた土壌を好む。 花の香りがジャスミンに似ているのでこの名が付いたが、 花、茎、葉、根の全てに毒性があるので注意が必要。 | |
ムベ(トキワ「常緑」アケビ、ウベ) | |
アケビ科、常緑、つる性木本 原産/日本〜中国(分布/本州関東以西の温暖な地域) 花期/4末〜5月 アケビに似た実を付けるが熟成しても開裂しない。 | |
テイカカズラ | |
キョウチクトウ科、常緑、つる性低木 原産/日本、朝鮮半島(分布/九州・本州の温暖な地域) 花期/5〜6月、白く香りの良い花を沢山付ける。 葉の形は成熟度によって異なる。 冬季には紅葉し美しい。 挿し木でも増やせ、性質は丈夫。 日影でも良く育つが、花の付きは悪くなる。 | |
キヅタ(フユヅタ) | |
ウコギ科、常緑、つる性木本、付着登攀性植物 分布/本州、四国、九州、沖縄 花期/10〜11月、結実期/翌春 秋に黄緑色の小さな花を沢山付け、翌春黒い実が熟す。 日向または半日陰に向く。耐寒性、耐暑性共に強い。 夏蔦と比べ茎が木に近いので「木蔦」。 常緑で冬も落葉しないので「冬蔦」と言う。 | |
ツキヌキニンドウ(突抜忍冬) | |
スイカズラ科、半常緑、つる性低木、巻つる性植物 原産地/北アメリカ 花期/4月末〜9月、 開花後は外側がオレンジ色、内側が黄色いトランペット 型の花を沢山咲かせる。やがて外側も紅色に変わる。 日向を好み、暑さにも大変強く、耐寒性もあるが、寒さ が厳しいと地域だと落葉する。 | |
スイカズラ(吸葛) ニンドウ(忍冬) | |
スイカズラ科、常緑、つる性木本、巻つる性植物 分布/日本全土(欧米へも帰化している) 花期/5月〜7月、花の色が白⇒淡いピンク⇒黄に変化し、 黄色と白が混在する様子から、金(黄)銀(白)花と言い、 寒さに耐え、冬に葉を落とさないので忍冬とも言う。 日向を好み、多少湿気のある土地を好む。 暑さに強く、耐寒性もある丈夫な植物です。 |
多年草 落葉 | |
ナツヅタ(夏蔦) | |
ブドウ科、落葉、つる性植物(付着登攀性植物) 原産/日本、中国、朝鮮半島 花期/4〜7月、結実期/10〜11月 直射日光下で育てる。耐暑・耐寒性は非常に強い。 耐陰性もあるが、なるべく日向で育てる。 甲子園球場を覆うのがナツヅタ。 紅葉した姿がなかなか美しい。 | |
ノウゼンカズラ | |
ノウゼンカズラ科、落葉、つる性木本(付着登攀植物) 原産/中国、北アメリカ(分布/日本各地) 花期/7〜8月、真夏の炎天下にオレンジ色の花を咲かす。 一日中日光の当たる場所育て、冬場は落葉するので不要な 枝を剪定する。 強光を好み、暑さにはかなり強く、日当りが悪いと開花 しない。寒さには-5℃程度まで耐える。 | |
トケイソウ(時計草)(パッションフラワ−) | |
トケイソウ科、落葉、つる性低木(巻つる性植物)
原産/ブニジル(世界中で栽培される) 花期/6〜8月、結実期/9〜10月 パッションフルーツというのはトケイソウの実の事。 Passionとは「情熱」ではなく、「キリストの受難」のこと。 日当りを好むが耐陰性も強く、少ない日当りでも育つ。 種類が多く、耐寒性は異なるので注意する。 | |
クレマチス(鉄線、風車) | |
金鳳花科、常緑と落葉のものがある多年草 つる性(草本・半木本・木本)(巻つる性植物) 原産/日本を始め欧州、中国、アメリカなど世界中で確認 花期/4下旬〜6月下旬 原類で300種以上あり「蔓植物の女王」と言われている。 一般に寒さには強く、日当りを好むが、真夏の直射日光には弱い。 | |
アケビ | |
アケビ科、落葉・半落葉、つる性木本(巻つる性植物) 原産/本州、四国、九州、中国、朝鮮半島 花期/4〜5月、結実期/9〜10月 春に淡紫色の花を咲かせ、実は熟すと縦に割れ白く 泡状の甘い果肉と種が現れる事で「開け実」と言う。 耐寒性は強く、0℃以上で越冬する。 蔓はカゴ等の細工物に利用される。 | |
キウイフル−ツ | |
マタタビ科、落葉、つる性木本(巻つる性植物) 原産地/中国(分布/ニュ−ジ−ランド、イタリア、日本) 中国原産のオニマタタビが、ニュ−ジランドで改良される。 花期/4〜6月、結実期/11月頃 雄雌別株なので、結実させたい時は雌雄両株を植える。 耐干、耐水、耐風性に弱いので、水捌けの悪い場所では 盛り土などの対策が必要。暑さには強く、耐寒性もある。 | |
フジ | |
マメ科、落葉、つる性木本(巻つる性植物) 分布/日本、北アメリカ、東アジア 日本の固有種としてフジ(ノダフジ)とヤマフジがある。 花期/4〜5月、淡紫色や白色の花を房状に垂下げて咲か す。藤棚を作り、古くから日本人に愛されて来た。 日向を好み、暑さ寒さに強い。 |
一年草 | |
ゴ−ヤ(苦瓜) | |
瓜科、一年生草花、つる性植物 原産/インド (沖縄を代表する野菜) 花期/7〜9月、結実期/8〜10月 24℃〜25℃で発芽し、雌雄別花で黄色い花を咲かせる。 地植えでなく、プランタ−を利用した小規模栽培が可能。 病害虫に強く日本の広い範囲で栽培が可能で、実だけで なく、葉や茎も食用に出来る。 | |
朝顔 | |
ヒルガオ科、一年生草花、つる性植物 原産/熱帯・亜熱帯ヒマラヤ高原 花期/7〜9月、種まきは気温が上がる5月 日本朝顔と西洋朝顔の二つに分類される。 日本朝顔は巨大輪で、直径20cm以上のものもある。 西洋朝顔は遅咲きで、花はさほど大きくないが、生育旺 盛で、蔓も良く伸びるので、生垣にも利用出来る。 | |
ヘチマ | |
瓜科、一年生草花、つる性植物 原産/インド (日本には江戸時代に渡来したと言われている) 花期/7〜9月、結実期/9〜10月 若い実は食用にもなるが、成熟した果実はタワシに用い られる。 ヘチマ水は化粧水や民間薬としても使われている。 |
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